京の旅あれこれ【こしあん本舗】
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【石川啄木 没後100年に寄せて】   3    懐かしい想い出   
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                          〈S38・6・6より愛読〉


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Photo
啄木記念館HPより
   

         ・・・☆・・・


当時、青春真っ只中の高校生!
まだまだ初な心身での病床において、
深く感銘し読みあさった「詩歌集」

目先真っ暗になり、悔しさ、歯がゆさ、悲しさのなか、
病弱な啄木と同じような感情を共有し、
しばし 穏やかに、快復の期待を抱いたり、
また、熱リューマチ特有の激痛を忘れられたりと、
今思へば、
挫けそうになった若者が、一番大切な 希望 をこの本から授かり
想い出深い一冊になりました。



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明治43年(1910)啄木25歳、 9月に朝日新聞社 歌壇の選者となる。
10月に歌集 「一握の砂」東雲堂より出版。
長男真一生まれるが、まもなく死亡。
この頃社会主義の本を読みあさる。・・・・・・詩歌集より
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                        砂山の砂に腹ばい 
                        初恋の
                        いたみを遠く おもい出ずる日

                        



                        かにかくに渋民村は
                        恋しかり
                        おもいでの山 おもいでの川



                              ~~~・~~~



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明治45年(1912)啄木27歳、 2月、母死去。
母の死後病気が悪化し、遂に4月13日午前9時半頃、
父、夫人、若山牧水に見守られながらこの世を去る
土岐善麿の配慮で浅草の等光寺に埋葬される。
6月、土岐善麿の遺著「悲しき玩具」出版される。・・・・・詩歌集より



                        

                        何となく今年はよい事
                        あるごとし
                        元日の朝 晴れて風無し


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                        戸の面には羽根つく音す
                        笑う声す
                        去年の正月に かえれるごとし



                        

                        正月の四日になりて
                        あの人の
                        年に一度の  葉書も来にけり



詩歌集より
                             ・・・・・☆・・・・・



以上で「石川啄木 没後100年」 に寄せて  1~3
懐かしい想い出を          終了いたします。








 












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by koshian-honpo | 2012-10-26 21:04
【石川啄木 没後100年に寄せて】   2    懐かしい想い出   
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                          〈S38・6・6より愛読〉


Photo
啄木記念館HPより

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下記の <> は、この歌集の中で、一番好きな詩で、
22~3歳の頃に何故か詩の風景や啄木の心情が
絵画や映像になって、 心に飛び込んできました。
そのころ私も、いつかはこんな家を持ちたいと憧れを抱いたものでした。

・・・が、
それから45年ぶりの今年、 石川啄木 没後100年に
こうして読み返すと、当時の夢であるはずのわが家は
なんと、庭も、バルコニーもない、小さなわが家に気付き、
一人苦笑しています。

しかし、小さくても狭くても この地の我が家が
とても気に入っていて、毎日「心」だけは自己満足の老後を送っています。

・・・・・

さて、この詩
はじめての方は、長い詩ですが是非最後まで字を辿って下さい、
とても愉しく、面白くその情景が浮かびます。



「詩抄」より 
                    〔家〕

今朝も、 ふと、 目のさめしとき、
わが家と呼ぶべき家の欲しくなりて、
顔洗う間もそのことを そこはかとなく思いしが、
つとめ先より一日の仕事を了えて帰り来て、
夕餉の後の茶を啜り、 煙草をのめば、
むらさきの煙の味のなつかしさ、
はかなくもまたそのことのひょっと心に浮かび来るー

はかなくもなたはかなくも。

場所は、鉄道に遠からぬ、
心おきなき故郷の村のはずれに選びてん。

西洋風の木造のさっぱりとしたひと構え、
高からずとも、さてはまた何の飾りのなしとても、
広き階段とバルコンと明るき書斎・・・・・

げにさなり、 すわり心地のよき椅子も。

この幾年に幾度の思いしはこの家のこと、
思いし毎に少しずつ変えし間取りのさまなどを。

心のうちに描きつつ、
ランプの笠の真白きにそれとなく眼をあつむれば、
その家に住むたのしさのまざまざ見ゆる心地して、
泣く児に添乳する妻のひと間の隅のあちら向き、
そお幸いと口もとにはかなき笑みも上り来る

さて、 その庭は広くして草の繁るにまかせてん。

夏ともなれば、 夏の雨、
おのがじしたる草の葉に音立てて降るこころよさ。

またその隅にひともとの大樹を植えて、
白塗りの木の腰掛を根に置かんー

雨降らぬ日は其処に出て、
かの煙濃く、 かおりよき埃及煙草(エジプトタバコ)ふかしつつ、
四.五日おきに送り来る丸善よりの新刊の本の頁を切りかけて、
食事の知らせあるまでをうつらうつらと過ごすべく、
また、 ことごとにつぶらなる眼を見ひらきて聞きほるる

村の子供を集めては、
  いろいろの話聞かすべく・・・

はかなくも、またはかなくも、
いつとしもなく、 若き日にわかれ来たりて、
月月のくらしの疲れゆく、
都市居住者のいそがしき心に一度浮かびては、
はかなくも、またはかなくもなつかしくして、
何時までも棄つるに惜しきこの思い、

そのかずかずの満たされぬ望みと共に、
はじめより空しきことと知りながら、
なお、若き日に人知れず恋せしときの眼付きして、
妻にも告げず、 真白なるランプの笠を見つめつつ、
ひとりひそかに、 熱心に、 
心のうちに 思いつづくる。



                              ・・・☆・・・       
 

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             ブログ・ロゴ画像である、大好きな「愛宕山」自己満足MyPicture
                            わが家の近くです



今も心に深く残る私の好きな詩 <家> でした。









                   
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by koshian-honpo | 2012-10-25 15:01
【石川啄木 没後100年に寄せて】   1     懐かしい想い出   
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                          〈S38・6・6より愛読〉 




                     ドア推してひと足出れば 
                       病人の目にはてもなき長き廊下かな

              
                     目さませばからだ痛くて 
                       動かれず泣きたくなりて夜明くるを待つ

                                         
                                    「悲しき玩具」より


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私が高校3年の修学旅行を目前にして、
風邪をこじらせ熱リューマチ(多発性関節ロイマチス)を患い
5月~8月末まで夏休みを加え4ヶ月、絶対安静にて病床につき
旅行は勿論登校もできず、かなり落ち込んでいた時期でした。

そんな折、学友から見舞いにと戴いたのが上記の詩歌集でした。
短歌の殆んどが、悲しいものが多く、その時の気持としてやはり
啄木の歌に惹かれ、何回も読み返しました。

そのうち、自分の気持を表した短歌を我流でつくり始め
毎日新聞の歌壇にはじめて3首投稿したら、1首が
初心者の選に、掲載されとても嬉しかったことを思い出します。
新聞に私の氏名が載ったのは、それが最初の最後となりました。

その短歌は

 久々に語りて友と 
 一夜経つ 
 ふと眼をあけし今朝のさみしさ
 

落選の2首は

 ロイマチス杖ひざかばい 
 起きてみん 
 気遠くなりしあまりの痛さに


 朝未明(まだき)庭にそと出で 
 星屑の 
 まばたきするに一人かなしや


☆  ☆☆☆ ☆       ☆    ☆
                    ☆☆ ☆   ☆    ☆ 

その頃は、まだ市内中心でも、夜中は綺麗に星が数多く輝いていましたが、
残念ながら、今では市内山中の奥で数ヶ所でしか美しい星空はみえません。

★★   ★     ★★  ☆  ★★☆     ★  ★ ★★





 
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by koshian-honpo | 2012-10-25 13:23
【京都の秋】  鷹ヶ峰 「源光庵」のススキ ・ 貴船菊 ・ ホトトギス        
鷹ヶ峰は、この源光庵や光悦寺・常照寺などが、
季節の移ろいをこまやかに映しだし、
京都好きの全国の方々に好まれています。

本阿弥光悦が芸術創作の地として選んだというが、
今なお鷹ヶ峰の自然は美しい!

源光庵は「悟りの窓」と「迷いの窓」がある寺として有名ですが、
今日は、拝観入り口までの、
初秋にふさわしい「絵」を撮りたてMy photoでお届けしました。

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                ・・・この絵づらは、初秋の源光庵としてよく登場します・・・
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           ・・・正式にはシュウメイギクですが、京都ではよく「貴船菊」といいます・・・
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                           ホトトギスのアップ
                ・・・先日NHKが来られて、撮られた花だそうです・・・
                           お寺の方に聞きました

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               ホトトギスの種類も多いようですね! これは普通種らしいです


                        ~~~~~☆~~~~~


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                         ・・・杉苔との姫リンゴ・・・


                               ***
                       
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                     ・・・昔を偲びまして色を消しました・・・


以上、
ここちよい風を受けながら、初秋にふさわしい至福のひと時でした。
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by koshian-honpo | 2012-10-16 21:26
【京都の秋】  風葬の地・化野(あだしの) 「念仏寺」・・・生きている現実と死・・・
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              〈45年前(S41)に この富士山8合目からご来光を拝みました〉
           誰もが「バンザイ!バンザイ!」と叫びます、まさに生かされている実感!
         ・・・山小屋「太子館」のご主人とはH・19・3・27に京都でお会いしています・・・



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                          化野念仏寺 〈賽の河原〉


私は、平成9年2月25日に突然心筋梗塞で倒れ、救命室で生死は5分5分と言われ、
よく耳にする「臨死体験」も経験しました。
多数のDrはじめスタッフの方々に助けられ、お蔭様でこの世に生還できました、
その後2~3度の手術を受け、ほぼ元気な現在に至っています。

そんな体験で、
私は日々、一刻々々を大切に、生かされている事を感謝しながら過ごしています。

毎年1度はお会いできる
高校時代の恩師である、現在 某大・名誉教授(80歳代半ば)が
4年程前に書かれた短文冊子を戴き、
         あッ!こんな哲学的な考察もあるのだと、ひどく共感しました、
         その中の一部を抜粋、編集をし紹介いたします。

                            
                              ・・・☆・・・


 昔、ソクラテスについて読んだことがある、「善い生き方をせよ」と説いた下りが頭に残った・・・・・・

日頃、人間を作り上げている「肉体」「精神」も実にうまく出来上がっているものだなー!と
変な関心をする事がある・・・・

生きている感覚とは、ある長さの時間の中に一瞬々々を、意識しながら過ごすのであるが、
普通は「当たり前」だから無関心である、それに、「時間」は減りまた増えると意識したこともないし、
自分の大切な資産なのだと考えたりしない。

しかし、「時間」」は明らかに個人の「資産」なのである。
今、やっと「時間の経過」は人生ゲームが規定する基本ルールだったと、思い当たる。

資産だから消費できる、しかし、消費の仕方は、
人によって、場合によって、年齢によっていろいろ違いがある。
持ち時間(元金)がゼロになった時が「死」である。
人が自分の物と堅く信じてきた宝物も、
その人に関する限り、「死」の瞬間に消滅する。

宝物とは、家族や友人との関わり・想い出・無形・有形の債権、巨額の富など、
皮肉なことに、その中には「耐え難い苦しみ」という負の資産も含まれる。

                               ・・・☆・・・

以上の言葉の中で
人生についてあらためて気付かされた事が多くありました。


 ***      


毎日訪問している90歳ブロガーの、さっちゃん先生が出版されました
「また、あした」をこの13日に手に入れて、早速読ませていただきました。

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「はじめに」の 鎌田氏が綴られているとうり、老いを飛ばす「強い生きる強さ」がいっぱいで、
90歳での、ゆたかな表現力に私も脱帽です。
やはり、さっちゃん先生は、エッセイストであり詩人でした。
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by koshian-honpo | 2012-10-15 09:53
【京都の秋】 愛宕山麓<水尾の里> 秋の七草「藤袴」で吸蜜する アサギマダラ
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                ・・・まだ今の季節、柚子はこんなに色づいていません・・・
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             〈水尾柚子の産地で柚子風呂と地鶏のすき焼が喜ばれています〉


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以上地元HPより                 〈水尾の里藤袴畑

                           ~~~☆☆☆~~~

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以下My Photo               〈アサギマダラ〉藤袴に吸蜜中



万葉集に秋の七草として詠まれ、源氏物語にも登場する藤袴は、
環境の変化により絶滅の危機に瀕していましたが、
みんなのご協力で、この3年間に7,000株の原種を育てることができたそうです。
そして今、100校を超える京都市立小学校の花壇などに根をおろし、
子供たちが育成に取り組んでいます。


京都の放送局 <KBS京都>では、2008年の「源氏物語千年紀」を機に、
京都の文化と自然を守ることの大切さを訴えようと、
「守ろう!藤袴プロジェクト」を立ち上げて、絶滅種の藤袴の育成を続けられました。
今では府立植物園や梅小路公園、各小学校など、

そしてここ ↓
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       柚子で有名な【水尾の里】では地元自治会の方々の奮闘でかなりの苗が育っています
                       〈真中でアサギマダラが吸蜜中〉



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                             〈アカタテハ〉



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                          〈ツマグロヒョウモン〉


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                             〈キタテハ〉


今回「水尾の里」で花と蝶を観察してきました!
30世帯ほどの里の方々が3年ほどかけて、休耕棚田に藤袴を育てられたので、
多くの方々がカメラを持って楽しみ、かなり賑わっていました。
JR嵯峨野線「保津峡駅」前から
地元自治会の定期小型(25人)バスで水尾まで約15分で私も行きました、
車の駐車スペースがなく、電車とバスを乗り継いで宜しくとの事でした。

花の蜜を求めて、渡りの蝶といわれています「アサギマダラ」が何百頭も毎日代わる代わる
吸蜜に訪れてまた移動しています。

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これからの季節には、花が終わり、アサギマダラは訪れません。

殆んどこの蝶はこの先、南方へ移動するそうで遠くは九州や沖縄本島、奄美大島
果ては、台湾まで海を越えて飛んでゆきます、1000km以上の大移動です。

来年には、必ずまたやってきます。
ちなみに、この水尾では、これから柚子風呂と地鶏のすき焼などがお薦めです 
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by koshian-honpo | 2012-10-12 11:50
【京都の秋】  北嵯峨の農園から 霊峰「愛宕山」を望む        10月初旬
約3ヶ月ほどお休みしていました。
久し振りに少しずつ、多方面にわたって投稿させていただきます。
どうぞ よろしく!



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                     〈今春から初めました二坪農園からの眺望です〉



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数種類を植えて野菜の成長を楽しみにしております。
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by koshian-honpo | 2012-10-11 16:00